今回は「ご縁」をテーマに
質問家/ライフトラベラー/著者のマツダミヒロさんにインタビューさせていただきました。
ご縁とは何か。
どうすれば自然にご縁が深まるのか。
そして、ご縁が人生、仕事、関係性などにどのように影響するのか──。
ミヒロさんとの対話には、ご縁を自然体で育むための大切なヒントがたくさん詰まっていました。
それぞれの質問と答えを通して、私自身が感じた気づきもお伝えしていきますね!
ご縁とは何か?
ミヒロさんにとって「ご縁」とは何ですか?
ご縁とは、「つながるべくしてつながるもの」かな。
ミヒロさんはよく「ご縁とは広めるものではなく、深めるもの」と言われてますが、ご縁をどのように深めてますか?
関わる、想いを馳せる、
大きくいうとこの2つかな。
それは、ビジネスとプライベートで分けていますか?
分けてないですね。
分けてる感覚は自分の中ではないです。
ご縁が深まった方と、自然とビジネスをするようになる、ということですか?
そうそう。
ミヒロさんは、どんな方とご縁を深めたいと思いますか?
そうですね、テンションが高くない人かな(笑)
温度感とか、リズムとか、テンションとかが共鳴しやすい人の方が、(ご縁を深める)頻度が高いって感じかな。
では、ご縁がビジネスにつながるのは、どんな時ですか?
ご縁がビジネスにつながる時は、
自分の「できること」と、相手が「求めていること」が一致した時。
ただ、それだけだね。
ご縁を深めている時って、わざわざビジネスの話をするわけじゃないですよね?
そうだね・・・
「最近、こんなことをやって」みたいな、お互いの近況報告をしている中で、仕事になっていくことが多いかな。
それが自然ですねー
無理に仕事が欲しいとも思わないし、
来るべくタイミングの時がその時だなと思うから、
1回目の対話で仕事につながることもあれば
5回目の対話でそうなることもある。
それは本当にさまざま。
力になれることがあって、
求めてくれるのであれば、お手伝いしたいですという感じかな。
ご縁の本質は、「つながるべくしてつながる」
ご縁は、偶然ではなく必然。
その意味が、すぐに分かるものばかりではなく、時間をかけて少しずつ紐解かれるものもある。
日々の中でどんなご縁に対しても
良い、悪いと決めつけず、
好き、嫌いの感情で分けず、
「ご縁なんだなぁ」とただ感じる心を持つことが大切だと思いました。
また、「つながろう!」と
無理に力を入れるのではなく、
自分自身が自然体でいることで、
必要なご縁は自然と訪れているのだと思います。
ご縁の本質は、つながるべくしてつながるですね
仕事は「関係性の延長線上にあるもの」
昨今は
「仕事を応援すること=仲間や友達」、
「コミュニティの中にいること=仲間や友達」
というような風潮もあるように思います。
本来「応援したくなる気持ち」というのは、
「体験してみたい!」
「実際に体験して良かった!」
「こんな素晴らしいものを大切な人にも教えてあげたい!」
という自然な気持ちから生まれるものだと感じます。
また、無理に都合を合わせて
忖度で会うことを選択したり、
仕事に結びつけるのではなく、
お互いの「できること」と「求めていること」が自然に一致する瞬間を待つ──
そんな姿勢が、ご縁を仕事へと結んでいくのだと感じます。
なにより、自然な関わり合いの中で
「相手を喜ばせたくなる気持ちが湧くこと」。
それが自然で、純粋で、温かくて、心が満たされる関係性だとも思います。
「パートナーシップとビジネス」と「ご縁」の関係
パートナーシップがうまくいくと、ビジネスもうまくいくと言われていますが、それはなぜだと思いますか?
そうだよねぇ
これ、ぼく、少し提言したいことがあって。
パートナーシップはうまくいっていないけれど、ビジネスはうまくいくということもあるんだよ。
ただ、それは「続かない」んです。
逆に
パートナーシップがうまくいっている人は、ビジネスもうまくいく。
これは「続く」んです。
なぜかというと
身近なところでできていることは、「素の自分」でできていることだから、それはずっと持続しやすい。
けれど
身近なところでできていないことを、外面的に整えたとしても、それは「本質的な部分ではない」ことが大きく、続きにくい。
なるほど!!!
ビジネスがうまくいっていても、パートナーシップがうまくいかない場合、これから何を意識したらいいでしょう?
「身近な人たちとの関わりを深めること」から始めるのが、まずはスタートかな。
ビジネスも同じなんだけど、「相手を観察すること」が大切。
観察とは、ただ見るのではなく、「情報を収集する」という意味。
その上で、「イマジネーションを働かせる」。
そして「相手を喜ばせる」。
この2つのパターンだと思うんだよね。
「困った」を解決する
「こうすると嬉しい」を叶える
この2つができていたら
大きな問題は起きにくいんじゃないかな。
以前の私の話なんですが、ビジネスでやれることをやっていても、「今一歩先に進まないな」「本質的に突き詰めたいな」と感じたことがあって。
その時、「外でやれることはやってるのに変わらない」ということは、「自分の内面に目を向ける時ではないか?」と思ったんです。
そこで、「パートナーシップが素の自分じゃないのでは?」といちばん感じたから(相手が云々ではなく)、そこからテコ入れを始めたのですが、これはどうですかね?
うん、それは良いプロセスだね!
ビジネスはすごくうまくいっているけれど、パートナーシップはあまりうまくいっていない人を見ると「この方のビジネスはあまり長く続かないのかもしれない」と感じることがあります。
そういう時に、「この人の話を聞くのをやめよう」と判断する選択はいいでしょうか?
そうだねー、問いがやっぱり重要で、そういう選択でもいいと思うし、ビジネスもプライベートも大事にしたい場合は、少し違うかもしれない。
自分が何を大切にしたいかによって、その答えは変わってくるんじゃないかな。
といいますと・・・
「自分が大切にしたいことやライフスタイル」と「ご縁」ってイコールになっていくってことですか?
そうだね
パートナーシップが整っていると、ビジネスも自然と続いていく
この対話から
パートナーシップとビジネスの関係性は切り離せないものだと改めて感じました。
停滞や違和感を感じた時は、外側ではなく内面に目を向ける
「観察→イマジネーション→喜ばせる」の流れを大切にすることで、人間関係やビジネスの質が高まる
また、自分が何を大切にしたいのか、
どんなライフスタイルを送りたいのかを意識することで
ご縁の質も自然と変わってくるのだと感じました。
「ご縁」とは、自分自身の在り方や価値観が映し出されたもの。
だからこそ、無理なく自然体でいられる関係性や環境を大切に育んでいきたいと思いました。
自然体でいるために
ミヒロさんを見ていて、いつも自然体だなと思うんですけど、旅をしながら活動もされる中で、自然体でいられる秘訣はありますか?
それはですね、
「場所を変えてもルーティンは変えない」だね。
これは本当にポイントだと思う。
ルーティンか、否かって、
日常か非日常かという違いで、
いかに「日常」で日々を埋めるかというのが、まず大事です。
でも同時に、「日常のエッセンス」を日々に入れることも重要です。
ちょっと矛盾があらうように聞こえるかもしれないけど、伝えていることには一貫性がある話で。
例えば今、ぼくはハワイにいるけど、「ハワイに来たからアサイボウルを毎日食べに行こう!」ということはしないんです。
普段アサイボウルを毎日食べる習慣がないのに、急に毎日食べ続けたらお腹を壊しちゃう(笑)という話です。
旅行と旅行じゃない違いって、「日常」か「非日常」かの違いで、ぼくは「旅行」をしているわけではないので、場所が変わってもいつもやっていることを淡々とやることがうまくいく秘訣な気がします。
時差ボケなどの対処法はありますか?
一つの場所に、短い日数いるわけじゃないから、例えば、一週間の滞在で時差をなんとかしなきゃいけない、とかがないのね。
人にもよると思うんだけど
ぼくなりに
今まで10年間歩んできた時差の対処法としては、まず、眠い時に寝る。
目が覚め、起きたいなと思った時に起きる。
これがポイントで、それをやっていったら、1日1時間ずつ時差がずれていくのね。
だから、7、8時間ぐらいが、多分最大の時差だと思うんだけど、そうしたら、1週間もあると、普通に朝起きて夜寝るという感じかな。
多くの人はそんなに居れないから、どうすればいいのか?という話があると思うんだけど、
短期の場合でやってることは、まず飛行機で寝る。
あとは、電磁波を解放する。
例えば、海が近くにあるなら、ビーチを裸足で歩く(アーシング)ことが比較的、時差がとれやすいかな。
あとは、朝は「明るくする」。
朝日が昇ってきたら、明るい状態で寝るっていう感じかな。カーテンとか閉めると、ずっと暗いから時差調整ができない。
海外に行くと時差もありますが、夜に無理をして仕事をする人もいますよね?
どこにいても、暗い時間帯には仕事をしない方がいいけどね。
精神的によろしくない。
なるほど、なるほど!
違う土地に行ったら、違うエネルギーを、自分の中に取り込めると思っていて、それを、いい形でアウトプットできたらいいなと思うんです。
その場合に、睡眠を削りながら「時間と場所にとらわれず、海外でも私は仕事をしているよ」という形でやりたくないんです。
自然でいたいというのがあって。
そうだよね。
睡眠時間を削っていい人と悪い人がいて、削っていい人っていうのは、本当にショートスリープでも活動できる人。
一定割合でそういう人もいるから、そういう人たちはそれでいいんだけど、そうじゃないほとんどの人たちは、いろんなところにダメージが出てきちゃうんで。
それも体験しないとわからないじゃないですかー。
たしかに、たしかに。
ミヒロさんは
やりながら、自分のペースを知っていたという感じですか?
そうそう。自分の体調と対話をしながら。
「どういうやり方が良くなかったのか?」という積み重ねかもしれない。
一つの仕事が終わった後に
そのような対話を自分自身に意識的にしているのですか?
それはね
終わる前に日々やっているかも。
違和感を感じた時にやる、という感じですか?
違和感を感じた時にやるのは
それは「末期症状」になっちゃうから(笑)
違和感を感じる前に対応する、という感じかな。
じゃあ、常にですか?
そうそう、常に。
自然に寄り添う
自然体でいるためには
「眠い時に寝る」
「起きたい時に起きる」
というシンプルなリズムが
時差や環境の変化にも適応するキーだと感じました。
裸足で地面を歩く「アーシング」のような
自分にとっての小さな工夫が
体や心を自然な状態に戻してくれる。
「自然に寄り添うこと」が
どんな場所でも自分らしくいられる秘訣なんですね!
日々の自分自身への問いかけ
どういう質問を、常に自分に問いかけているのですか?
「プロダクティビティノート(ミヒロさんが作られた)」にもあるけれど、「今、どんな気持ち?」という問いをよく投げてるかな。
毎日、心がけている質問は?
今も言ったけど
「今、どんな気持ち?」
「本当にそれをやりたいか?」
「今日どうなったら最高?」
ぐらいかな。
これらは必須だけど
あとは場合に応じてだね。
本当にやりたいか?って、答える場所によっても変わったりするんですけど、その場所はどのように選んだりするんですか?
自分にとって
「いい場所」
「いい街」
「いいスポット」があるとした時に
自分にとっていい場所ではないところ、ではそもそも考えない。
そこでは、未来における答えを出さないほうがいいよね。
自分にとっていい場所ではないところでは、自分にどんな負荷がかかるか、自分がどんなものを負荷と思うか?ということを、知っておくってことも大事なんですね。
そうそう、本当にそれは重要。
それは、街の話じゃなくて、
あそこのカフェに行くとか、
ここの公園でとか、
お家の自分の部屋だったら、とか。
自分のスイートスポットを持っていたら良くて、そこに行って考え事をするのがいいかもね。
それは場所だけじゃなく、人によってもありますか?
人によって全然違うと思うよ。
自分に合う人とは、今の自分の感覚と合う人ですか?
あー、たしかにそうだね。
「周りにいる人はどんな人だろう?」と見ること。
その問いに答えることが重要で。
周りにいる人は今の自分だから。
それで
「あれ?この周りの人で、今はいいのか?」と思った時に、
例えば、
「もうちょっと違う生き方をしたい」、
「もうちょっと違うライフスタイルになりたい」
という時は
その問いを発して出てくる人たちと
近くにいた方がいいかもね。
自分との対話
この対話を通して
自分との対話、場所、人との関わりが
自然体で自分らしくいるための3つの大切な要素だと感じました。
スイートスポット(心地よい場所)は、自分の本音や考えを引き出す安全で大切な居場所
周りの人たちは、自分の今の状態を映す姿であり、未来の自分を形づくる存在
そして、変化を迎えるタイミングでは
「この周りの人で、今はいいのか?」と自問自答し
その答えから出た人たちと過ごすことが次のステージへの大切な一歩だと感じました。
自分への問いかけってほんと大事だわ
「今、何を感じてる?」という問いがカギ
パートナーとの関係についてなんですが、今は「ある程度の距離を保っている」という状態の方もいらっしゃると思うんです。
「今のパートナーでいいとは思っているけれど、どこかで心から『いい』と思えていない自分がいる」というケースです。
こういった場合に、ミヒロさんがしている質問はありますか?
「どうしたいの?」って言う。
「これからの人生どうしたいの?」って聞きたいね。
答えは、全部正解でいいんだけど、
改めて自分自身でその答えを出すことが重要だよね。
パートナーも自分と思って、みているところもあるんですか?
あー、そうだね。
ミヒロさんが、これからの未来について夫婦で話し合う時、どんな質問をするんですか?
「これからどうしたい?」
みたいな質問は、ほとんどしなくて。
今日の話の中でいうと
「今、どんなことを感じてる?」とか
そういう話の方がほとんどだね。
それをしていくと
結果、「こんなことをしていきたいな」になる。
「今、どんなことを感じてる?」という問いかけの大切さは、日常の中でも感じます。
今、うちの主人は忘年会で忙しいんです。
毎日仕事があって、夜は忘年会続きで、家にいる時間が少なくなっているんですね。
そうすると、
お互いに「今、どんなことを感じてる?」と話す時間が減ってしまうんです。
そういう時に感じる距離感や違いは、日々の中で対話が少なくなっていることから生まれるものだと感じます。
「今、何を感じてる?」という問いかけを、普段からお互いに自然と交わし合える関係性を作っておくことが、とても大事ですね。
そうだね。本当それは大事だね。
「今、どんなことを感じてる?」という問いかけは、ビジネスのチームでも効果的な問いかけですか?
それは、すごく重要だと思うよ。
仕事の話をするよりも、
「今、何を感じてる?」という問いかけをした方が、結果的に、仕事の質や成果にも良い影響を与えるのですか?
うん、そういう経験値だね、今までの。
じゃあ、
パートナーシップとビジネスチームでの対話は、似ているんですか?
ベースの部分は似てるかもね、
ベースの先は少し違うかもしれないけど。
その先にあるものが、プライベートな遊びなのか、一緒に人生を作ることなのか、ビジネスを一緒に作ることなのか──その違いだけ。
でも、そのベースにあるものは「人と人とのつながり」という共通した土台だと思います。
ベースを共有することが大事ってことですか?
そうだね。
今日のテーマでいうと
人とのご縁、つながり、
そのベースは誰とでも同じで
その先に
プライベートな遊びがあるのか、
その先に
人生を一緒に創るがあるのか
一緒にビジネスを作ることがあるのか──それによる。
ありがとうございます。
最後にひとつ
質問したいんですけど
質問をどのように活用すると
ご縁を深め、育てていくことができますか?
そもそも質問って
何から生まれてくるかというと、
興味・関心からしか生まれてこなくて
「無理矢理、あの人と付き合うためにどんな問いをしようか?」
ということ自体が無理をしているから
「なんかあの人に興味あるな」と思ったら
自然に聞きたいことが出てくると思うので
その流れを大事にすること、
そういう質問の生まれ方かどうかをチェックすることが大事ですね!
ありがとうございます。
パートナーシップもビジネスも、根底にあるのは「人と人とのつながり」
「今、何を感じてる?」というシンプルな問いかけが
パートナーシップやビジネスチームとの関係性を深める鍵になりますねー!!!
日常での対話: 忙しい毎日でも「今、何を感じてる?」を日常的に共有することが大切
ビジネスでの対話: チームのメンバーとも、感じていることを共有することで、より深い信頼関係が築ける
つながりの土台: パートナーシップもビジネスも、根底にあるのは「人と人とのつながり」。そのベースが整えば、次のステージ(人生やビジネスの共創)に進むことができる
自然な質問: 無理に質問しようとせず、「興味」や「知りたい」という自然な気持ちを大切にする
「今、何を感じてる?」という問いを
日常の中でも、ビジネスの場でも自然に取り入れながら、人との関係性を深めていきたいですね。
インタビュー動画はこちら
しつもん力マスター講座(限定特典あり!)
今回ミヒロさんとお話した、
ご縁や関係性を構築するということも、「質問する」ということがすごく重要になります。
それを学べる講座が
▼
2つのパターンで学ぶことができます。
- 質問力の基礎講座
マツダミヒロさんのオンラインスクール
(いつでも好きな時に好きなタイミングで学べます) - 上記の学びを深めるために、毎週フォローアップ講座を行います
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