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The space I’m in「僕がいる場所」

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土地が変われば、風も変わる

私は、北九州市小倉の自然が多い町で生まれ育った。
18歳で姉と一緒に家を出て暮らし始め、後に母とも共に暮らすようになった。
北九州の中だけでも、3回の引っ越しを経験している。

その後、23歳で結婚。
前パートナーの仕事の都合で大阪へ——。
大阪でも、5回引っ越した。

そして再婚して、今は仙台。
ここでは、まだ引っ越してないw

心が居場所をなくした日々

同じ県内での引っ越しなら、そこまで心が揺れることはない。
でも、地方が変わると、こんなにも自分の中が変わるんだ、と身に染みて感じた。

文化、気候、言葉、食べ物、人の距離感…
長い年月をかけてその土地に根づいた風習は、初めての場所に暮らす者にとっては、時に“違和感”として現れる。

私にとっての最初の大阪は、その違和感のかたまりだった。
馴染むまでに2年かかった。

それだけ、私の中には九州の風習や空気が染みついていたんだと思う。
そして、暮らすということは、私にとってアイデンティティに深く関わることだった。

大阪での暮らしの中で、私は自分が「何者か」がわからなくなった。

誰も私を知らない。
話したい誰かがいない。
これまでの自分が、ここでは何も役に立たない気がした。

今のようにスマホがあるわけでもなく、県外への電話代は高すぎた。
初めて、孤独が痛みを伴ってやってきた。

そして気づけば、
孤独が私に追いつき、追い越してしまっていた。

九州魂、覚醒。

そんなある日、
私の中で眠っていた“九州魂”が、静かに目を覚ました。

私は、寂しい思いをするために生まれてきたんじゃない!
私が寂しい人生を送れば、親はもっと苦しむ!!
人生は、幸せになるためにあるんだ!!!

そのとき、心の奥からあたたかさがじんわり湧いてきて、内側から「ガラガラ」と殻が破れる音がした。

だから決めた。

誰も私を知らないのなら、なりたかった自分を生きよう。
話したい誰かがいないなら、心から話したくなる親友を一人でいいから見つけよう。
これまでの自分が何も役に立たない気がするなら、何か一つだけでも、突き抜けるものを見つけよう。

敢えて、九州弁を隠すようなこともしなかった。
…とはいえ、子ども達と話すうちに、気づけば関西弁にもなっていたw
でもイントネーションは、しっかり九州訛り。何度もツッコまれた。

そのたびに、
「やっぱり私の中の“九州魂”が生きてる!」って、こっそり嬉しかったんだよね。(楽観的

“違い”が教えてくれた、愛し方

地方を越えて暮らしたことで、「こうじゃなきゃいけない」という世の中の常識や良識が、実は“その地方の思い込み”かもしれないって思えるようになった。

これがね、恋愛にも、子育てにも、人間関係にも——とっても役立った。

子どもたちがどんな行動をしても、
「おっ、今日は変化球だねぇ!」って、まるっと受けとめて、一緒に笑って楽しめるようになった。

その分、絆も深まっていった。

そして気づいた。
身近な人との関わり方って、どんな人間関係にも応用できるんだ。

もちろん、どの地方にも「素晴らしいな」と思う考え方がある。
海外だって、きっとそう。まだ暮らしたことはないけど、いつかきっと——そんな気がしてる。

いま、子どもたちは日本各地に暮らしている。
私も、暮らす場所を変えながら、自分の心と対話してきた。

「今ここ」で、自分の人生に向き合い、
「今の自分」にぴったりの場所で、また根を張っていく。

それが、The space I’m in「僕がいる場所」
私の人生は、いつも暮らす場所から始まる。

 

りんごろ

最後まで読んでくれてありがとう
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