命は美しい
眩しくて
嬉しくて
まだ夢の中のようで
身体はヘトヘトなのに、まったく眠れなかった。
私から命が生まれたとき。
真っ白な生命が
既に完璧な状態に感じられ
私の影響で黒く染まってしまわぬよう、
この時の溢れる気持ちを忘れないでおこうと誓った。
30年経っても
あのよろこび以上のものは、ない。
命は尊い
これまで
何度も
何度も
影響を与えたに違いないが
抜けることのない黒には
染めてないだろう。
自分自身も。
その命のためなら
どんな力も湧いてくる。
信念を貫ける。
どんなことにも
立ち向かえる。
これほどまでに直向きになれる姿を
輝く、と人は言うのだろう。
初めて見た眩しい命に
少しは近づけてるかな。
私の人生のゴールは
あの色かもしれない。
あの日から始まった
いいようのない愛おしさ。
— 命は美しい