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ゆらぎながら、生きていく

ゆらぎながら、生きていく

四十代後半、
身体にふと感じた、違和感。
それまでとは、どこかちがう感覚。

それが「更年期」だと知ったのは
三年ほど過ぎた頃だった。

まわりには
「しんどかった」と言う人がいなかったから
気づくのが遅れたのかもしれない。

気怠さ、浮腫み、節々の痛み――
「病院に行くほどじゃないけれど」
そんな日々が、静かに続いた。

気持ちが晴れない朝。
身体の声に、耳をすませる日々。

健康だけが取り柄だと、思っていたから
誰にどう伝えたらいいのか
心配させずに、事実だけを
どうやって言葉にしたらいいのか

難しかった。

なにより
自分が「衰え」を認めることに
必死だった。

軽くはないけれど、重くもない。
そんなグレーな悩みを、
私はいくつか抱えていた。

でも、その中で思ったんです。

悩みは、人それぞれ。
本当に、その通りで。

だからこそ、
自分なりのやり方で
ちゃんと向き合って、乗り越えようとすると
その人の
個性や、強さが
じわじわと、にじみ出てくるのだと。

私は、
身体に「衰え」とは、言わなかった。

むしろ
五十年以上、私を支えてくれたこの身体に
ありがとうがあふれた。

悩みがあるから、
人は、自分を大切にしたくなる。

そして、
行動してみると、
人生はもっと
その人らしく
自然に、美しく、輝き出す。

そう、今なら思える。

人生の折り返し地点。
そこにも、こんなふうに
新しい視点があるなんて。

それは、きっと、
これまで積み重ねた日々がくれた
静かなギフト。

気づきは
そっとやってきたり
ぐらっと揺らしたりしながら
これまでの価値観を
やさしく、ほどいてくれる。

「まだまだこれから」って思えること。
「今の自分も、悪くないな」って思えること。

そのどちらも
今の私には、大切な灯り。

あたたかく、
ゆるやかに、
私を照らしてくれている。

これからも
揺らぎながら、笑いながら、
自分なりのペースで
歩いていけたら――

それだけで、
きっと、じゅうぶん。

りんごろ

最後まで読んでくれてありがとう
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