名前を呼ばなくても、伝わる人
わたしの誕生日に
次男坊が、ケガをして帰ってきた
何度も、
「ごめんね」と謝ってくれるけれど
わたしはただ
「大丈夫だよ」って
それだけを言いたかった
だって
いちばん大事なのは
彼が、元気でいてくれることだから
その日のことがきっかけで
ふと、考えはじめた
“わたしにとって
本当に大切な人って、誰だろう？”
思い浮かんだのは
特別な誰か、というよりも
いつも
そばにいてくれる人たちだった
話しやすくて
なんでもない話をできる人
目が合うだけで
ちょっと気持ちがゆるむような人
あたりまえに
一緒に時間を過ごしてくれている人
そういう人ほど、
ありがたさを見落としやすい
「いなくなってから気づくんだよ」
そんな言葉が
心の奥に残っていて
わたしは、後悔したくないなって
素直に思った
閉じた心には、
言葉も優しさも、届かない
でも
あきらめの奥には
ほんとうの願いが眠っている
だったらわたしは
今できることをしようと思う
その人たちの大切にしたいことを
わたしも大切にしてみる
そして、
もう一度、向き合ってみる
気づいてほしい人に、
適切な言葉にして、伝えてみる
いちばん大切にしたい人を
いちばん大切にできている？
その問いが
わたしの胸に、
やさしく残っている
学びの前に
仲間づくりの前に
まずは——
名前を呼ばなくても、
伝わる人を
心から、
大切にしよう
4ever
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