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心がほどけるとき

心がほどけるとき

あのときの私は
気丈にふるまっていたけれど、
心の奥は、
静かに凍っていたのだと思う

母を見送り、
日常に戻ろうと、
私は無意識に、
“何もなかったふり”をしていた

本当は、
悲しかった
寂しかった

そして、
誰かにそっと
寄り添ってほしかった

涙は出ない
声も出ない
ただ、こころが
すぅっと冷たくなる

私は昔から、
ショックが深いと
瞬間冷凍するみたいに、
感情が止まってしまうタイプ

そしてある日、
身体が語りはじめた

痒み
湿疹

眠れない夜

何が起きているのかもわからないまま
私は病院に駆け込んだ

先生が
目を見て、
「ずっと辛かったでしょう」
と言ってくれたとき

はじめて、
心が
すこしだけ
溶けた

ああ、私は、
誰かに
やさしく気づいてほしかったんだ

「大丈夫だよ」と
言葉にしてもらうことが、
こんなにも救いになるなんて

本当のつらさは、
母の死だけじゃなかった

頼っても、つながれなかった
そのパートナーシップに
私はもう、疲れていた

でも気づいたの

いちばん身近な人と、
心を寄せ合い
癒し合えたら
人生はもっと、やさしくなる

自分を満たすことから、
はじめてみようと思った

心がほどけるときは、
たいてい、
誰かのまなざしからはじまる

そして、
ほんとうの癒しは、
「自分に寄り添うこと」から
はじまるのかもしれない

 

りんごろ

最後まで読んでくれてありがとう
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