春分に、自分の意志で舵を取り直す

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春分は、流れを見直す節目

春分の頃になると、
私は毎年、自分の内側の流れを見つめ直したくなります。

季節が切り替わるように、人の心や暮らしの流れも、少しずつ次の方向へ動きはじめる。

春分は、そんな節目のように感じています。

新しいことを始める。
何かを手放す。
進む方向を決め直す。

大きな決断でなくても、
「私はこれからどちらへ向かいたいのか」を、静かに確認するにはとてもいいタイミングです。

今年の私は特に、この春分を前に、ひとつ強く感じていることがあります。

それは、
自分の意志を持って生きること
の大切さです。

人は、体験していないことを本当にはわからない

最近あらためて思うのは、
人は体験していないことを、本当にはわからない、ということです。

それをいちばん深く感じるのは、死について考えるときです。

人はいつか終わりを迎える。
命には限りがある。
そのことは、頭では誰もが知っています。

けれど死だけは、自分に必ず訪れることなのに、最後まで本当の意味ではわからないものなのだと思います。

身近な人を見送る経験を重ねる中で、
私の中に静かに残ってきたのは、そのことでした。

死は最後までわからない。

でもその一方で、
どう生きてきたかは、その人の佇まいににじむ。
そんなことも感じています。

生き方には、その人の意志がにじむ

先日、パートナーの父を見送りました。

ここ数年は、以前よりずっと深く関わる時間が増えていたこともあり、その最期にふれて、あらためて感じたことがありました。

その人らしさは、
最後の在り方にもにじむのだということです。

ユーモアがある。
明るさがある。
でも、頑固さもある。
そして、自分で決めたことを静かに全うする強さがある。

人は、どんなふうに日々を生きてきたかが、言葉以上に佇まいに表れていくのかもしれません。

死そのものはわからない。
でも、生き方は残る。

そう思うと、今の自分がどんな意志で毎日を選んでいるかは、やはり大切なのだと感じます。

意志という、見えない力

ここ2年ほど、私は仕事の仕方や日々の選び方を少し変えてきました。

やるべきことがあったとしても、まずは「自分の気持ちが乗ること」から取りかかる。
そんなふうに、順番を変えるようになったのです。

一見すると、それで本当に大丈夫なのか?と思われるかもしれません。
けれど実際には、そのほうが自分の内側から力が湧いてきます。

難題だと思っていたことにも、「やらなければ」で向かうのではなく、少しやわらかく向き合える。

すると、思いがけないアイデアが出てきたり、別の角度から解決策が現れたりする。
ときには、自分が手をつける前に流れのほうが先に動いていることもあります。

そんな経験を重ねる中で、何度も感じてきました。

意志というものも、見えない力なのだ
ということを。

気持ちが向く方。
内側から湧いてくる力。
「私はこっちへ行きたい」と感じる感覚。

それは目には見えません。
けれど、たしかに人生の流れを変えていく力を持っています。

見えないものを信じることと、流されることは違う

見えないものの話をすると、ふわっとしたものとして受け取られることがあります。
けれど私が大切にしたいのは、何かを盲目的に信じることではありません。

自分の意志とつながったまま、見えないものを受け取ること。
それが大事だと思っています。

むしろ気になるのは、
見えないものよりも、強い意見を持つ人や、はっきり言い切る人の言葉のほうを、人は案外信じやすい、ということです。

迷っているときほど、
「こっちです」と強く言ってくれる声は頼もしく見えます。
自分で決めなくて済むぶん、少し楽でもあります。

でも、そこで自分の意志を置き去りにすると、その相手にのめり込みやすくなる。
依存に近い形になることもあります。

悩みというのは、出来事そのものよりも、
本当は自分の意志で選んでいないのに、向かっている先が、自分の思っていた方向と違う
と感じたときに生まれることが多いのではないか。
私はそんなふうに思っています。

大事なのは、誰かの強い声に乗ることではなく、自分の内側で響いている小さな声に耳を澄ませることです。

任せることも、意志ある選択

自分の意志で生きるというと、何でも自分で決めて、何でも自分でやることのように聞こえるかもしれません。

でも実際には、そうではないと思っています。

自分ではどうしようもないこと。
ひとりで頑張っても、答えが出ないこと。
そういうこともあります。

そんなとき、全部を自分で抱え込まなくていい。
それは投げやりなのではなく、もう自分の役割ではない、ということもあるからです。

専門家に任せたほうがいいこともあるし、そのことに向いている誰かが自然に受け取ってくれることもある。

任せる。
委ねる。
余白をつくる。

それもまた、意志を持って生きることのひとつです。

春分に、自分の舵を取り直す

春分は、新しい流れへと向かう境目です。
この日に大切なことは、大きな決意をすることよりも、自分の内側がどちらを向いているかを確かめることなのかもしれません。

無理やり頑張るのではなく、内側から湧いてくるものに正直になる。
全部を抱え込まず、必要なものは任せる。
見えない流れも受け取りながら、それでも「私はこっちへ行く」と決める。

死は最後までわからない。
わからないなら、生きている今を、わかる自分の意志で生きたい。

年齢を重ね、体験を重ねた今、私は以前より、そのことを強く感じるようになりました。

もし今、何かを変えたいのに迷っているなら、大きな決意ではなくて大丈夫です。
ひとつだけ、自分の内側が「こっち」と言うほうを選んでみる。

その小さな選択が、思っている以上に大きく流れを変えることがあります。

見えないものは、かなり人生を動かします。
そしてその最初の一歩は、自分の意志から始まります。

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