自分が「聞きたいこと、伝えたいこと」に集中しよう~
ー会話は思いどおりに進まないものー
みなさんは、自分の思いどおりに事が運んだ経験をお持ちでしょうか。
まったくないことはないかもしれませんが、
多くの場合は思いどおりにならないことに
頭を悩ませているのではないでしょうか。
私は、
自分以外の人が入ることによって、
思いどおりになる確立も可能性もかぎりなくゼロに等しくなる
と考えています。
自分ひとりでコントロールできることだったら、
自分のやりたいようにやれば、当然思いどおりにできます。
しかし、相手がいると、相手がどのような反応を示すかわからないので、
思いどおりにできることはほぼないのです。
むしろそう思っておいたほうが、気が楽になると思いませんか?
思いどおりになると思っていると、そうならなかったときに
自分の計画は崩れてしまいますが、期待を手放していれば、
思いどおりにならないということは起こらないのです。
「こんなはずじゃなかった・・・」と不安になったり、
頭が真っ白になって何を話したらいいのかわからなくなる状態に
陥らずにすむのです。
ー見た目よりも大事なことー
あなたは、自分の話したことに対する相手のリアクションを期待したり、
気にしたりしていませんか。
たとえば、相手を会話に乗らせようと提供した話題に、
思ったほど関心を示してもらえないことがあると思います。
あるいは、よかれと思って言ったことに、
相手が表情を曇らせてしまうケースだって少なくありません。
「あれ?この話題には食いついてこないのか」
「何か悪いことを言ったのかな?」
会話の最中に、そんなことが気になってしまった経験はありませんか。
挽回しなければと焦り、そのために余計な力が入ってしまったことも
少なくないと思います。
また、話を聞いていないように見えた相手が、
実はしっかり聞いてくれていたということもあります。
プレゼンをしているとき、
上司が目を閉じて腕組みをして難しい顔をしていたらどう思いますか。
つまらないプレゼンだから上司は聞いてくれていない、
失敗したと思ってしまうのではないでしょうか。
ところが、聞いていないように見えた上司が、
終わった後に「いやあ、いいプレゼンだったよ」と
意外な言葉をくれることもあるように、
実際には見た目と心のなかが異なるケースが多いものです。
相手のリアクションに一喜一憂したり
見た目だけで推し量るのはやめましょう。
それよりも、あなたが
本当にその会話に求めることは何なのかということに
集中したほうが会話はうまくいく
と思います。
それは、自分の聞きたいことを聞き、
伝えたいことを伝えるということなのです。
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- たった1分で心をつかむ! しつもん会話術/PHP研究所
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